過去の取り組み マネジメントという概念やその内容は、P.F.ドラッカー氏の著書である「現代の経営」が1954年に刊行されたことで広く知られるようになりました。その後もドラッカー氏をはじめとするさまざまな方々の研究や著作が発表され、私達はそれらを通して学び取ることができました。もちろん、その方法は様々であり、書籍を通して学ぶこともできましたし、大学等で学ぶこともできました。 しかし、過去の日本において、実際に企業の経営に携わっていた経営者や組織のリーダーにとっては、「自らの経験から学ぶ」ということが一般的でした。マネジメントの習得に時間や費用をかけるというよりも、事業を起こし、仕事を取ってきて、目の前の仕事をいかにこなすか、ということの方が急務であったのです。高度経済成長時代をはじめとして、経済や業界が急激に成長している時代においては、いろいろと考えているよりも、前に進むことの方が大切であり、そのような取り組みが正しかったとも言えます。そして、その中で自らが経験したこと、成功や失敗の結果を「自らのマネジメント」として、役立ててきたのです。 一方、マネジメントを習得する機会は、書籍や大学だけでなく、様々なセミナーや研修が開催されるようになり、利用できる機会ずいぶんと増えてきました。今では「そういった機会に全く参加したことがない」という方はほとんどいないでしょう。規模の大きな企業では、企業内にマネジメントを研究し、学ぶ機会を提供する機関等を設けているほどです。 そのような活動の結果、マネジメントに関する知識は広く知られるようになりました。そして学んだ知識を自分の組織に適用しようとする方も多くいらっしゃいます。 では、それらの結果として「以前に比べ、あなたやあなたの組織のマネジメント力が飛躍的に向上しましたか」と問われたらどのように答えるでしょうか。「投入した時間やお金ほどの効果は得られなかった」とおっしゃる方も多いのではないでしょうか。また、社員や部下をセミナー等に出席させ、勉強する機会を与えているものの、実務面はともかく、マネジメント力が育たない、という経験もあるのではないでしょうか。では、なぜそのようなことが起こるのか、について「マネジメント習得に関しての課題」の項目で考えてみましょう。 |
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過去の取り組み |
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マネジメントを学ぶための方法 | ||
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